子どもはデイケアで歯ブラシを使う必要があるのか?
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、虫歯は幼児に最も多い感染症です。食べ物の残りカスが歯に付着しプラークを形成、やがて穴(虫歯)になりますが、フッ素配合の歯磨き粉での定期的なブラッシングにより完全に予防できます。
必要性は?
マサチューセッツ州の幼児教育局長シェリ・キリンズ氏は、デイケアでの歯磨きは子どもと家族に正しい口腔ケアを教える重要な機会だと語ります。同州の2003年の調査では、就学前児童の4人に1人が歯の疾患を抱えており、そのうち半数が未治療です。
州の規制
マサチューセッツ州は2010年1月に、デイケアでの歯ブラシ使用を義務付ける法律を最初に可決しました。4時間以上滞在し、食事をした子どもは必ず歯を磨くことが、幼児教育・保育局の規定で定められています。
保護者の懸念
この義務化に対し、過度な行政介入を懸念する声もあります。ワータウンのファーストパス・デイケアの教師で4か月の赤ちゃんの母親であるサラ・ブロドスキーさんは「子どもの口に誰かの手が入るのは嫌だ」と語ります。また、スウェーデン・ヨーテボリ大学小児歯学部の研究では、4つのデイケアで44本の歯ブラシに有害菌が検出され、無監督の歯磨きが逆に健康リスクを高める可能性が指摘されています。
結論
規制に反対する保護者はオプトアウトできますが、小児歯科医のマリア・ジョルガクリス博士は「歯磨きの義務化は虫歯予防に直結する」と推奨しています。マサチューセッツ歯科協会のデビッド・S・サミュエルズ会長は、教師や保育者が積極的に関与し、歯ブラシの適切な保管やシンクの消毒を徹底すれば、感染リスクも抑えられると述べています。
