マサチューセッツ州の歯科診療に関する法律
米国では各州が独自の歯科医師法を定めており、ある州で登録・免許を受けても他州での診療は自動的には認められません。マサチューセッツ州の歯科診療法は、登録委員会の設置、免許手続き、診療に関する具体的規定、そして歯科衛生士やアシスタントなどの関連職種を含む、マサチューセッツ州総法の一部として定められています。
歯科登録委員会(BORID)
マサチューセッツ州における歯科診療を管轄する州政府機関は「歯科登録委員会(Board of Registration in Dentistry、略称BORID)」です。委員会の設置根拠および権限は、州総法第13章第19条から第21条に規定されています。BORIDは歯科医師の登録、免許の発行・更新・取り消しを行い、診療に関する詳細な規則を策定します。委員会の委員は州知事が任命します。
免許取得要件
免許に関する規定は総法第112章「特定職業の登録」に掲載され、第43条から第53条で定められています。マサチューセッツ州で歯科医師として免許を取得するには、認定大学でDDSまたはDMDの学位を取得し、北東地域試験(Northeast Regional Board Examination)などの州または地域の試験に合格し、さらに州の倫理・法規試験に合格する必要があります。最後の試験では、マサチューセッツ州歯科診療法に関する知識が問われます。
必要な許可証
歯科医師が診療を行うには、次の3種類の許可証が必要です。
- 麻薬類の処方に関する許可(州保健局と連邦薬物取締局の地方支部が発行)
- 麻酔の管理に関する許可(BORIDが発行。個人許可と、診療所で麻酔を行うための施設許可の2つ)
- レントゲン装置の保有に関する許可(マサチューセッツ州放射線管理局が発行)
歯科衛生士および歯科助手
歯科診療法は歯科衛生士と歯科助手の業務範囲や免許制度も規定しています。これらの職種は総法第112章で定義され、登録はBORIDに対して行います。歯科衛生士は歯科医師の指導のもとで予防的処置を行いますが、診断、薬剤処方、外科手術は行えません。歯科助手も同様にBORIDに登録が必要です。
その他の規則・規制
診療に関する詳細な規則はすべてBORIDが策定し、他州や外国からの歯科医師の登録要件、苦情処理手続き、法的措置に関する規定は総法第112章第52条および第61条から第65条に記載されています。また、診療記録の管理や広告の適正表現といった事務的・経営的側面に関する規定も設けられています。
