歯科医は、口腔内を清潔に保ち健康を維持するためにさまざまな道具や機器を使用します。最新の研究では、歯や歯茎の状態から全身の健康問題を把握できることが示されており、定期的な歯科受診が全身の健康管理につながります。ここでは、歯科診療でよく見かける代表的な道具を紹介し、治療への不安を和らげる手助けをします。
フォーセプス(抜歯用ピンセット)
外観ははさみやピンセットに似ていますが、抜歯時に歯をしっかり掴むための専用工具です。ステンレス製のハンドルと先端部から構成され、歯の種類(犬歯、上顎臼歯、下顎臼歯、切歯)に合わせたサイズが用意されています。英式、米式、子供用などバリエーションが豊富です。
ミラー(口腔鏡)
口腔内の見えにくい部分を確認するために使用します。小さな円形鏡が細いステンレス製の棒に取り付けられており、歯科医が鏡を操作することで、暗部や狭い隙間の状態を拡大して見ることができます。
印象トレイ(模型作成用トレイ)
患者の口腔形状を型取りし、模型を作るための器具です。ステンレス製やフォーム製のものがあり、どちらも痛みや違和感はほとんどありません。矯正装置やマウスガード、リテーナーの作製に不可欠で、歯科医は模型を元に治療計画を立てます。
シリンジ(注射器)
手術や痛みを伴う処置の際に使用します。局所麻酔薬を注入することで、抜歯や歯の治療中に歯茎や周囲組織を無痛状態に保ちます。針とシリンジは滅菌されたものが常備されています。
エジェクター(唾液吸引器)
名前の通り、口腔内の余分な唾液を吸い取る装置です。細長いチューブ状で、吸引力により視界を確保し、治療中の作業をスムーズにします。使用時の音はやや気になることがありますが、痛みや圧迫感はありません。
