歯茎の後退(歯肉退縮)について

識別(症状の見分け方)

  • 歯茎の後退は自宅でも確認できます。歯と歯の間が広がったり、歯が長く見えることがあります。多くは歯肉炎(歯茎の炎症)が原因で、出血を伴います。ブラシやシンクにピンク・赤い色が残っていませんか?フロスで出血する場合も歯肉炎のサインです。歯茎が赤く腫れている、口臭が強い、歯がしみる、歯がぐらつくといった症状も要注意です。

原因

  • 歯茎の後退はさまざまな要因で起こります。主なものは以下の通りです。

    • 過度なブラッシングで歯肉線がすり減る
    • フロス不足により歯間に細菌がたまり、骨を侵食する
    • 歯周病や歯肉炎などの炎症性疾患
    • タバコや噛みタバコ(スヌーフ)の長期使用
    • 口腔用ジュエリーの装着
    • 歯列不正や不適切なクラウン・ブリッジ
    • 歯ぎしりや顎関節の過緊張

放置した場合のリスク

  • 治療せずに放置すると、歯と歯茎の間に歯垢がたまり、ポケットが形成されます。ポケットが拡大すると歯が緩み、最終的に抜け落ちることもあります。また、歯肉炎は全身の健康、特に心血管系に悪影響を与えることが報告されています。血圧上昇やコレステロール異常、冠動脈疾患のリスクが高まります。

予防と治療法

  • 歯茎の後退を防ぐには、以下を実践してください。

    • 柔らかめの歯ブラシを使い、食後と就寝前に丁寧にブラッシング
    • フロスや歯間ブラシで毎日歯間清掃
    • 半年に1回以上の定期的な歯科受診(歯肉炎の場合は3か月ごとが推奨)
    • 根が露出してしみる場合は、歯科医が感覚鈍麻剤を適用
    • 歯ぎしりが原因なら、ナイトガードの装着を検討
    • 歯列不正や不適切な修復物は矯正・再修復で改善
    • 重度の場合は、歯周専門医(パラドンティスト)による外科的移植手術で根面を覆う

専門家からのアドバイス

  • ほとんどのケースは、正しいホームケアでコントロールできます。正しいブラッシングとフロスで予防し、喫煙はやめましょう。口腔用ジュエリーは装着しないことが望ましいです。

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