歯周病の主な原因と予防策

歯周病(歯肉炎・歯周炎)は、歯を支える組織が感染し炎症を起こす疾患です。初期段階の歯肉炎は歯肉だけが炎症し、ブラッシングや探診で出血しやすく、赤くなり、口臭が出ることがあります。進行すると歯周炎に移行し、毒素が歯肉縁を侵食、骨まで感染が広がります。出血や腫れが顕著になり、歯肉が後退し、口臭が強くなり、レントゲンで骨吸収が確認できることもあります。

細菌

歯周病の最大の原因は細菌です。歯や歯肉の隙間に食べかすや唾液とともに残る細菌がプラークという見えない粘着層を形成します。プラーク中の細菌は毒素を産生し、歯肉を刺激・損傷します。プラークが硬化すると歯石(タルト)となり、歯科医師以外では除去できません。無害な細菌でも24時間ほどで感染性が高まり、歯周炎を引き起こすことがあります。

口腔衛生の不備

歯の清掃が不十分だとプラークが蓄積し、細菌感染が進行します。半年に一度の定期検診でプラークや歯周ポケット、組織の損傷を確認し、スケーリングやクリーニングで除去することが重要です。これにより、疾患の早期発見と予防が可能になります。

ドライマウス(口腔乾燥)

唾液分泌が減少すると口腔内の酸素供給が低下し、細菌が繁殖しやすくなります。薬剤、刺激の強い歯磨き粉、下剤、免疫力低下などが原因です。必要に応じて人工唾液の処方を受けると良いでしょう。

その他のリスク要因

細菌以外にも、妊娠、糖尿病、薬物使用、喫煙、薬物乱用、栄養不足、遺伝的要因などが歯周病のリスクを高めます。遺伝的に歯周病にかかりやすい人は全人口の約30%と推定されています。

予防策

ブラッシング後4〜12時間でプラークが形成され始めるため、1日2回のブラッシングとフロスでの歯間清掃が不可欠です。さらに、野菜・果物・乳製品・魚介類を中心としたバランスの良い食事、半年ごとの歯科受診、3か月ごとの歯ブラシ交換、タルト除去効果のある歯磨き粉の使用も効果的です。

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