歯周病の原因と予防策
概要
成人の歯の喪失の最大の原因は歯周病です。歯周病は歯を失うだけでなく、心疾患や呼吸器疾患、糖尿病といった全身疾患のリスクも高めます。歯肉や歯の周囲に細菌・プラーク・歯石が蓄積し、長期間放置されると骨が溶け、口臭や歯の揺れが起こります。骨は再生しにくいため、完治は難しいですが、定期的な深いクリーニング(根面平滑化)で進行を抑えることができます。
歯周病の主な原因
1. 口腔衛生の不備
歯磨きやデンタルフロスを怠ると、無色透明な粘液状の細菌プラークが歯と歯肉に付着します。プラークは歯周病の最大の原因で、歯肉が炎症を起こし、ブラッシング時に出血することがあります。
2. タバコ製品の使用
ニコチンは歯肉の血管を収縮させ、歯周組織の血流を低下させます。喫煙だけでなく、噛みタバコやニコチンガムも歯肉の退縮や骨吸収を促進します。
3. 女性のホルモン変化
思春期、妊娠、更年期などのホルモンバランスの変化は歯肉を敏感にし、歯周炎を起こしやすくします。妊娠中の歯周病は低体重早産のリスクを高めることが報告されています。
4. ストレスと薬剤
ストレスは免疫力を低下させ、感染症に対する抵抗力を弱めます。また、抗うつ薬や心臓薬、経口避妊薬など一部の薬剤は歯肉の出血や腫れを引き起こすことがあります。服用中の薬は歯科医や医師に必ず伝えましょう。
5. 歯ぎしり・食いしばり
睡眠中や緊張状態で無意識に歯をすり合わせると、歯周組織に過度の負荷がかかり、歯周組織の破壊が進行します。歯科医は就寝時に使用するナイトガードの装着を推奨します。
予防と対策
・毎日の正しいブラッシングとフロス
・半年に一度の専門的なスケーリングとルートプレーニング
・禁煙またはタバコ製品の使用制限
・ホルモン変動期は特に口腔ケアを徹底
・ストレス管理と薬剤情報の共有
・歯ぎしりが疑われる場合はナイトガードを使用
