喫煙と歯周病の関係
喫煙は肺や心臓への影響はよく知られていますが、口腔内でも深刻な問題を引き起こします。米国歯周病学会は、喫煙が歯周病のリスクを高めることを強調しています。喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病を発症しやすいことが多数の研究で示されています。
歯石(カルキュラス)
歯石は歯科医だけが除去できる硬い沈着物です。歯石が歯肉下に蓄積すると、歯肉が後退し、歯周病のリスクが増大します。喫煙は歯石の形成を促進し、歯肉が露出しやすくなります。
深いポケット
喫煙者は歯と歯肉の間に深いポケットができやすく、これが歯周病菌の温床となります。放置すると組織や骨が破壊され、歯が長く見え、痛みを伴い、最終的には抜け落ちることがあります。
歯の保持率
米国歯周病学会の研究によると、65歳以上の非喫煙者の歯が抜ける割合は約20%ですが、同年代の喫煙者では40%以上が歯を失っています。これは喫煙が歯の保持に大きく影響することを示しています。
タバコ全般の影響
喫煙と歯周病の関係は紙巻きタバコに限りません。パイプやシガー、さらには無煙タバコでも歯肉の退縮や歯周病リスクが上昇します。さらに、ジャーナル・オブ・アメリカン・メディシンズの研究では、カンナビスの喫煙も歯周病リスクを高めることが報告されています。
口腔手術後の回復
喫煙は口腔内の細菌環境を悪化させるだけでなく、手術後の回復を遅らせます。喫煙者は非喫煙者に比べ、歯科手術や歯肉手術後の治癒が遅く、痛みも強く感じやすいです。
喫煙は歯周病の発症・進行を促進し、口腔の健康全般に悪影響を及ぼします。禁煙は歯周病予防の最も効果的な方法の一つです。
