根管感染症の治療と対策
歯の内部に鋭い痛みを感じ、歯科医が根部の感染と診断した場合、抗生物質だけで治るとは期待できません。多くの場合、歯の抜歯または根管治療(根管再治療)を検討します。
抗生物質は効果がない
感染が歯髄や神経といった歯内部に深く潜んでいるため、血液供給が届かず抗生物質だけでは除菌できません。抗生物質は手術後の感染予防や一時的な症状緩和には有用ですが、根管内の感染を根本的に除去することはできません。
外科的治療(根尖切除術)
過去に根管治療を受けたが再感染した場合や、初回の根管感染の場合、歯科医は抜歯するか保存するかを患者と相談します。保存を選択した場合、手術用顕微鏡で歯内部を観察し、感染した根尖部を約3 mmほど削り取ります(根尖切除術)。その後、根尖部を整形し、シーリング用の充填材で根管を封鎖し、再汚染を防止します。
根管治療が必要なサイン
- 局所麻酔が効かない、または歯の表面を触るだけで痛む。
- 修復処置後、温度変化に対する過敏症が3週間以上続き、改善しない。
- クラウン装着後に適応できず、周囲の歯に拡散する鈍い痛みを感じる。
これらの症状は歯髄の不可逆的な感染を示唆し、外科的な根管治療が唯一の根本的解決策となります。
