フッ化物を用いた歯科治療

フッ化物の作用と目的

フッ化物はフッ素の陰イオンで、初期の虫歯を予防・逆転させる効果があります。フッ化物は歯の表面に保護層を形成し、プラーク中の酸がエナメル質を溶かすのを防ぎ、再石灰化を促進します。

フッ化物ジェル・フォーム・ワニス

高リスク患者やフッ化物の他の供給源が限られる人に使用されます。ジェルやフォームは専用トレイで口腔内に塗布し、処置後30分間はうがい・飲食・喫煙が禁じられます。待ち時間を省きたい場合は、同等の効果を持つフッ化物ワニスを選択できます。

カナダ歯科協会の研究(Amir Azarpazhooh, Patricia Main)によると、リスクに応じて頻度が変わります。低リスク患者は年1回、高リスク患者は年2回の単回投与が推奨されています。

スローレリースフッ化物装置

歯科医が患者の歯に装着し、ゆっくりと持続的にフッ化物を放出します。装置は効果的に口腔内フッ化物濃度を上げますが、外れやすく誤飲のリスクがあります。

世界保健機関(WHO)によると、使用期間はリスクに応じて30日から180日です。100日間装着したケースではフッ化物濃度が有意に上昇したことが報告されています。

フッ化物サプリメント

主に子どもに処方され、定期的なフッ化物供給が必要な場合に使用します。虫歯の重症度、年齢、飲料水中のフッ素濃度に基づき、0.25〜1 mgのフッ化物を処方します。摂取したフッ化物は血流に入り、成長中の歯に取り込まれ、酸に対する耐性が向上します。

米国疾病管理センター(CDC)は、16歳未満の患者に対し、地域の飲料水フッ素濃度に合わせた摂取スケジュールを厳守するよう推奨しています。この指針はADA、AAPD、AAPが共同で策定し、1997年に米国医学研究所が年齢別総摂取量を提示しています。

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