フェニルエチルアミン(PEA)とフェンテルミンの比較
構造
フェンテルミンとフェニルエチルアミンは、アンフェタミンに非常に近い構造を持ちますが、どちらもアンフェタミンとは分類されません。分子構造はほぼ同一で、見た目でも類似点が多く見られます。
作用機序
フェンテルミンは視床下部に働きかけ、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドーパミンの放出を促進します。これらの神経伝達物質は「闘争・逃走」反応を引き起こし、食欲信号を抑制します。主な目的は空腹感の減少です。
フェニルエチルアミンは注意力と活動性を高め、特にドーパミン濃度を上昇させることで幸福感や快感をもたらします。うつ病の治療に用いられることが多いですが、同時に食欲抑制効果も期待できます。
使用状況
フェニルエチルアミンは植物に自然に存在する化合物で、医薬品としての規制はなく、OTCサプリメントに含まれることがあります。一方、1990年代後半に米国食品医薬品局(FDA)はフェンテルミンを依存性のリスクがあるとして規制薬物に指定し、処方箋が必要となりました。
Fastin(ファスティン)に関して
かつて人気の減量サプリメント「Fastin」にはフェンテルミンが主成分として使用されていました。しかし、FDAの規制により処方薬化が求められたため、メーカーは成分をフェニルエチルアミンに変更し、OTC販売を継続しました。フェニルエチルアミンは食欲抑制だけでなく、気分を高揚させる効果も期待できるとされています。
副作用
最大の違いは、フェニルエチルアミンは耐性や依存性がほとんど生じない点です。ただし、両物質は神経伝達物質に作用するため、以下のような副作用が共通して報告されています。
- 視界のぼやけ
- 口の乾き
- 不眠
- イライラ感
- 胃部不快感
- 血圧上昇
- 神経過敏
- 倦怠感
- 混乱感
- 頭痛
- 下痢
- 皮膚発疹
フェンテルミンはうつ状態を誘発することがありますが、フェニルエチルアミンは逆に気分を改善する作用があるため、使用目的に応じた選択が重要です。
