ドンペリドン(モチリウム)の赤ちゃんへの副作用

ドンペリドン(商品名モチリウム)は、母乳の分泌を促進する副作用がある薬剤です。母親に対する副作用は軽微であることが多く、赤ちゃんが摂取する量は極めて少ないと考えられていましたが、米国食品医薬局(FDA)はこの薬の使用と潜在的な副作用について警告を出しています。なお、ドンペリドンは米国・カナダを含む多くの国で母乳増産目的での使用は認可されておらず、主に胃腸障害の治療薬として承認されています。

副作用の可能性

赤ちゃんへの副作用は極めて稀です。授乳によって赤ちゃんが摂取するドンペリドンの量はごくわずかで、腸の問題に対して使用した場合を除き、影響はほとんど報告されていません。

心臓への副作用

ドンペリドンは静脈投与された場合、 不整脈や心停止、突然死といった重篤な心臓障害を引き起こすことがあります。ただし、健康な一般集団での経口投与においてはこれらの事例は報告されておらず、リスクは高用量を長期にわたって投与された重篤な患者に限られます。

母親の副作用

母親側で報告される副作用はまれで、口渇、腹部痙攣、頭痛などが挙げられます。これらは用量を減らすことで通常は改善します。

薬剤のその他の用途

ドンペリドンは主に胃腸運動障害の治療に用いられます。嘔吐や体重減少が見られる乳児にも使用されることがあります。かつてはシサプリドという薬が同様の目的で使われていましたが、シサプリドは市場から撤退しており、心臓への重大な副作用リスクが高かった点が異なります。

長期使用による副作用

製薬会社の報告によれば、動物実験ではドンペリドンの長期投与により乳腺腫瘍の発生率が増加することが示されていますが、ヒトで同様の結果は確認されていません。赤ちゃんへの長期的な影響も明確にされておらず、FDAの承認外使用であるため、未知のリスクが残ります。

その他の情報

ドンペリドンは母乳分泌不全の治療として第一選択薬ではなく、必要に応じて慎重に使用すべきです。脳内への浸透が少ないため、他の薬剤に比べ副作用は比較的少ないとされていますが、使用前には必ず医師と相談してください。

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