生殖健康に影響を与える要因
米メリーランド大学医学センターによると、2011年時点で米国のカップルの約10%が不妊に悩んでいます。全身の健康状態は生殖機能と密接に関係しており、主に以下の要因が影響します。多くは生活習慣の改善で対処可能です。
環境と行動
- 農薬・除草剤・工業用溶剤などの化学物質への曝露はエストロゲンバランスを乱し、生殖系に障害をもたらす可能性があります。
- 喫煙は卵巣を損傷させ、早期閉経や卵子数の減少につながります。
- 過度なストレスは月経不順や月経停止を引き起こすことがあります。
栄養
- 食事は妊娠力に大きく関与します。糖尿病患者(インスリン使用)は精子のDNA異常が増加し、勃起不全や逆行性射精のリスクが高まります。
- ビタミンD不足は不妊の一因と考えられています。ポリシスティック卵巣症候群の女性13名にビタミンDとカルシウムを投与した研究では、7名が月経周期の改善、2名が妊娠に至りました。
体重
- 過体重は排卵障害や不規則月経、インスリン抵抗性、エストロゲンバランスの乱れを招きます。男性でも過体重はテストステロン低下や勃起不全の原因になります。
- 低体重(摂食障害など)では排卵が起こりにくく、妊娠しにくくなります。
年齢
- 女性の年齢は妊娠力に直結します。30代半ば以降で卵子の数と質が低下し、35歳以降は染色体異常卵子のリスクが上がります。
- 閉経に近づくにつれ流産や先天性異常のリスクが増大します。
