腹部脂肪がもたらす深刻なリスク
腹部脂肪の種類
皮下脂肪は皮膚のすぐ下に蓄積し、見た目に影響しますが、内臓脂肪ほど危険ではありません。一方、内臓脂肪は腹腔内に存在し、外見には現れにくいものの、胃・肝臓・心臓など重要な臓器を取り巻き、機能を阻害します。過剰な内臓脂肪は臓器を圧迫し、最悪の場合は組織を侵食することさえあります。
ホルモンバランスの乱れ
腹部脂肪はエストロゲンを過剰に産生し、ホルモンバランスを崩します。その結果、男性は前立腺がんリスクや性機能障害、精子数の低下が起こりやすくなります。女性は子宮嚢胞や月経異常、乳がんリスクの上昇、さらには不妊の可能性も高まります。また、インスリンなどの代謝ホルモンも影響を受け、内臓脂肪が増えるほど糖尿病のリスクが上昇します。
深刻な疾患リスク
腹部脂肪が多い人は大腸がん、腎臓がん、乳がんなどの致死性が高いがんのリスクが上がります。また、認知症やアルツハイマー病の発症リスクも増大し、肺気腫などの呼吸器疾患も多く見られます。内臓脂肪は全身の機能を低下させ、偏頭痛、不眠、関節痛、アレルギーなどの症状を引き起こすことがあります。ロンドンのセント・トーマス病院の研究では、腹部肥満は喫煙以上に老化を促進し、見た目の年齢を早めることが示されています。
