臍帯血の保存と活用

定義

臍帯血とは、出生直後に新生児のへその緒から採取される血液です。米国小児科学会(AAP)によると、血液中には造血幹細胞・前駆細胞が豊富に含まれ、がんや免疫不全など様々な小児疾患の治療に成功しています。

採取・保存の流れ

妊婦は出産予定日の4〜6週間前に医師と相談し、臍帯血バンクに寄付の意思を伝えます。バンクから提供される採取キットを持参し、出産時に看護師がへその緒から血液を採取。バンクの担当者が検査・凍結し、専用施設で保管します。

公共臍帯血バンク

公共バンクは寄付された臍帯血を研究や移植に活用し、適合する患者に提供します。無償で寄付でき、費用はかかりません。

民間臍帯血バンク

民間バンクは家族の将来の利用を目的に血液を保管します。登録料や採取費用は1,000〜2,500ドル、年間保管料は100〜200ドルが一般的です。実際に自分や兄弟が治療に利用された例もあります。

誤解と注意点

AAPは「臍帯血幹細胞で助けられる可能性のある疾患は、ほとんどがすでにその子自身の臍帯血に存在する」と指摘しています。兄弟の臍帯血が必ずしも移植に適するわけではなく、公共バンクへの寄付を推奨しています。保存を検討する際は、必ず医師と相談しましょう。

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