コカインの短期的な影響とは

コカインは違法な中枢神経系刺激薬で、主に鼻から吸引(スニート)されますが、喫煙、吸入、注射でも使用されます。米国保健福祉省(SAMHSA)の2009年調査によると、12歳以上の米国人4.8百万人が一度はコカインを乱用したと報告されています。エネルギーと幸福感をもたらすため強い依存性がありますが、短期的な影響は非常に危険です。

心臓発作

臨床レビュー(2008年1月号「Critical Care」)によれば、45歳未満の米国人心臓発作の25%はコカインが原因とされています。コカインは心筋の収縮力を低下させ、不整脈を引き起こし、酸素供給不足に陥ります。その結果、広範な組織壊死を伴う急性心筋梗塞が発生し、突然死や心臓移植が必要になることがあります。

胃穿孔

まれですが、コカイン使用は急性胃穿孔と関連しています。特にアルコールと併用するケースでリスクが高まります。コカインは胃の血管を収縮させ、胃壁の筋肉を痙攣させるため、組織壊死が進行し穿孔に至ります。穿孔は生命を脅かす緊急状態で、速やかな手術が必要です。

興奮性譫妄

使用後1〜2時間で、攻撃性、偏執、譫妄を伴う興奮性譫妄が起こります。体温が最高で摂氏42度(108°F)に達することもあります。心停止や多臓器不全に至りやすく、致死率が極めて高いです。誰が発症するかは予測できず、過剰摂取とは必ずしも関係しません。

呼吸不全

喫煙や吸入によるコカインは肺組織を腫脹させ、肺胞内圧を上昇させます。肺胞が破裂したり、炎症が起こることで呼吸不全が生じます。主な症状は咳、呼吸困難、胸痛です。治療は酸素投与や気道確保を中心に行い、重症例ではステロイドが使用されることがあります。

その他の急性副作用

吐き気・嘔吐は頻繁に見られます。高用量では落ち着きのなさ、イライラ、震えが現れ、皮膚の下に虫がいるような錯覚(フォルス・パラサイト感覚)や幻覚が報告されています。血圧上昇による激しい頭痛も起こり得ます。過剰摂取の場合は痙攣、昏睡、死亡に至ることがあります。

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