DSM‑IVにおける薬物乱用の分類は?
DSM‑IVにおける薬物乱用の位置付け
DSM‑IVでは、薬物乱用は「物質関連障害(Substance‑Related Disorders)」という大枠の中に位置付けられます。このカテゴリは、薬物やアルコールの使用に関連する様々な障害を包括しています。
診断基準(12か月以内に1つ以上該当)
以下のいずれかの行動が見られる場合、薬物乱用と診断されます。
- 仕事・学業・家庭などの主要な役割義務を果たせなくなる(例:欠勤や成績不振、学校の停学・退学、子育てや家事の放棄)。
- 身体的に危険な状況で薬物を使用する(例:飲酒運転、機械操作中の酩酊、酔ったままの無防備な性行為)。
- 薬物使用に起因する法的問題が繰り返し起こる(例:飲酒運転での逮捕、公共の場での酩酊)。
- 薬物使用が原因または悪化させた社会的・対人関係の問題が継続する(例:配偶者との喧嘩、身体的衝突)。
※上記の症状だけで、同じ物質に対する「物質依存(Substance Dependence)」の診断基準を満たしていないことが条件です。
物質別の補足基準
DSM‑IVは、アルコール、鎮静薬・睡眠薬・抗不安薬、オピオイド、コカイン、幻覚剤、フェンシクリジン(PCP)やその他のアリルシクロヘキシルアミン、カンナビス、未分類の物質など、各物質ごとに細かい診断項目を設けています。
最新の診断マニュアルについて
DSM‑IVは1994年に制定された古い版で、以降複数回の改訂が行われました。現在は DSM‑5 が主に使用されており、物質使用障害の分類や診断基準が更新されています。最新の基準を参照したい場合は、DSM‑5 を確認してください。
