加害者へのカウンセリングの全体像
加害者(家庭内暴力者)へのカウンセリングは、専門の心理療法士が行う繊細かつ長期的なプロセスです。個別・集団の両方のアプローチが必要となり、特に配偶者や子どもとの関係が深い場合は複合的な支援が求められます。
加害者グループ療法
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同じ問題を抱える加害者同士で構成されたグループで、アルコール依存症者のAAミーティングに類似した形で行われます。期間は24〜36週間が目安で、参加者は自らの課題を共有し、具体的な目標設定を行います。
主なカウンセリング技法は、以下の通りです。
- 暴力の個人的・社会的・文化的要因に関する教育
- 自己批判的な内的モノローグを再構築し、非難や不信感を減少させる
- 支援グループの友人関係を維持する
- 地域奉仕や政治活動への参加を通じた社会的責任感の醸成
個別心理療法の技法
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個別カウンセリングは、加害者が他者のせいにしがちなため、すぐの介入としては適さないことがあります。しかし、グループ療法を経て受容的な姿勢が見られた場合、以下のような技法が有効です。
- 加害者の人生史・価値観・信念を徹底的に分析し、暴力への誤った認知を修正する
- 自己責任と誠実さを促すフィードバック
- 感情調整や衝動コントロールの具体的スキルを教授する
夫婦・家族カウンセリング
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家族や配偶者を巻き込むカウンセリングは、通常回復の最終段階として位置付けられます。過度に早期に導入すると、被害者が問題の深刻さを軽減しようとし、加害者の継続的な暴力を助長する恐れがあります。
家族が準備できている場合の主な支援内容は次のとおりです。
- パートナー間の役割認識を明確化し、権力バランスの不均衡を是正する
- 被害者が虐待の原因ではないことを確認し、尊厳と安全を確保する
- 再発防止のための具体的な行動計画を共同で策定する
