アルコール離脱症状とその対処法

過度に飲酒していた人が突然飲酒をやめると、アルコール離脱症状が現れます。心理的・身体的な症状は軽度から重度までさまざまで、場合によっては入院が必要になることもあります。離脱症状の特徴と適切な管理方法を理解すれば、本人はもちろん周囲の人も安心して支援できます。

心理的離脱症状

  • 飲酒を止めてから約6時間後に現れ、最長で2日間続くことがあります。

    主な症状は不安感、緊張、抑うつ、イライラ感です。悪夢や気分の変動、思考のぼんやり感も頻繁に報告されます。

身体的離脱症状

  • 心理的症状と同様に、飲酒停止後6時間以内に現れ、2日間続くことが多いです。

    具体的には吐き気、嘔吐、食欲不振、心拍数の増加、ズキズキする頭痛があります。手足の掌や顔が湿って蒼白になることもあります。多くの人が「二日酔いが続く」感覚を経験します。

    手の震え、眼瞼の不随意収縮、瞳孔散大といった神経症状が見られることもあります。

重度の離脱症状(極度の離脱)

  • 大量に飲酒していた人は、症状が4日間以上続くことがあります。

    筋肉の震え、神経系の機能障害、意識混濁、記憶喪失(ブラックアウト)などが起こり得ます。さらに、痙攣やけいれん、高熱、激しい震え、幻覚、絶え間ない不安感が伴うこともあります。

管理・治療法

  • アルコール離脱は自己判断での対処は危険です。必ず医療機関での評価・治療を受けましょう。

    脱水予防のために点滴が必要になることがあります。医師の指示のもと、ビタミンB群(特にチアミン)やマルチビタミンが投与されます。

    ベンゾジアゼピン系薬剤は、重度の離脱症状を抑えるために用いられます(米国家庭医師会)。適切な薬剤管理により、症状の緩和と安全な回復が期待できます。

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