思春期における甲状腺機能亢進症の症状と対策
概要
甲状腺機能亢進症は、甲状腺が過剰にホルモンを分泌し代謝が亢進する状態です。グレーブス病と呼ばれることもあり、主に20歳以降に発症しますが、思春期の若者では比較的稀です。早期に発見すれば治療が可能で、致命的になることはまれです。
重要性
ボストン小児病院の報告によれば、思春期の甲状腺機能亢進症は一般的ではありません。しかし、症状が見過ごされると成長や精神面に影響を及ぼす可能性があります。
影響
過剰な甲状腺ホルモンは基礎代謝を上昇させ、体重減少やエネルギー消費の増大を招きます。
主な症状
- 呼吸困難や動悸(特に心拍数が極端に速くなると心不全の危険)
- 血圧上昇、神経過敏・イライラ感
- 眼球突出(眼球が前に出る)
- 体重増加が困難、食欲増進にもかかわらず痩せやすい
- 下痢や嘔吐などの消化器症状
治療法
甲状腺ホルモンの産生を抑える薬物療法が基本です。症状が重い場合は放射性ヨウ素療法や手術が検討されます。また、心不全など合併症が生じた際はそれに応じた治療が必要です。
注意点
先天的に甲状腺機能亢進症を持つ新生児は、早急な治療が不可欠です。放置すると知的障害、成長遅延、頭蓋骨変形など長期的な合併症を引き起こす恐れがあります。
