陰唇牽引法の実施手順

女性の健康に従事する看護師や医師は、女性の健康状態を確認するために外陰部検査を行うことがあります。思春期や性行為経験のある女性では、拡張器(スペキュラム)を用いて膣口を広げ、綿棒で検体を採取します。性的接触が少ない若年の少女や、性的虐待が疑われる児童に対しては、陰唇牽引技術を用いて陰唇を手で分かし、裂傷・瘢痕・分泌物などの異常を確認します。

必要なもの

  • 防護手袋

手順

  1. 患者さんを診察用チェアに座らせ、足をストラップに入れます。足が乗せにくい、または不快な場合は、うつ伏せ膝胸位(膝を胸に抱かせる姿勢)にします。

  2. 患者さんに自然に呼吸し続けてもらいながら、陰唇牽引法を実施します。各ステップを口頭で説明し、年齢に応じた言葉で安心させます。

  3. 左手で左側、右手で右側の陰唇を優しく後方へ引きます。正しい体位であれば、処女膜が十分に確認できます。視界が確保できない場合や患者さんが不快な場合は、膝を胸に抱かせて視野を確保します。

  4. 陰部を外部・内部ともに観察し、裂傷、瘢痕、分泌物、炎症などの異常を確認します。

女性の健康 - 関連記事