Mirena IUDと中毒性ショック症候群(TSS)について
子宮内避妊具(IUD)は、医師や看護師が女性の子宮内に挿入する小さな装置で、妊娠を防ぎます。Mirenaはプロゲステロンを放出するプラスチック製のホルモンIUDです。IUD使用に伴う骨盤感染は報告されていますが、IUD挿入に起因する中毒性ショック症候群(TSS)は極めて稀です。
中毒性ショック症候群(TSS)とは
TSSは黄色ブドウ球菌(Staphylococcus)や溶血性レンサ球菌(Streptococcus)によって引き起こされます。主にタンポン使用と関連付けられますが、これらの細菌が血流に侵入すれば、他の状況でも発症します。
TSSの主な症状
典型的な症状には腹痛、吐き気、嘔吐、高熱があり、急速に血圧が低下してショック状態に陥り、最悪の場合は致死に至ります。
考慮すべき点
2009年のEuropean Journal of Contraceptive and Reproductive Health Careに掲載された研究では、IUD挿入後の感染はまれですが、挿入直後に発熱やショック症状が出た場合はTSSの可能性を疑うべきと指摘されています。
重篤な影響例
欧州で報告されたケースでは、銅IUD挿入後にA群溶血性レンサ球菌が原因のTSSが発症し、緊急子宮全摘出術と両卵管除去術が行われました。患者は生存しましたが、重篤な手術が必要となりました。
致死例
同年のAnnals of Emergency Medicineに掲載された研究では、IUD関連で初めて報告された致死的TSS例が紹介されています。このケースは黄色ブドウ球菌によるもので、迅速な対応が遅れたことが致命的結果につながりました。
禁忌事項
TSSを既に経験した女性は、再発リスクが高いためIUDの挿入は避けるべきです。
