テストステロンエナント酸エステルの概要と副作用

概要

テストステロンエナント酸エステルは、天然のステロイドホルモンであるテストステロンの合成注射剤です。筋肉増強(アナボリック)作用と男性化(アンドロゲン)作用の両方を持ちます。

主な効果

医師は、加齢に伴う性腺機能低下(低テストステロン症)を改善するために使用します。テストステロンが減少すると、筋肉量や骨密度の低下、体脂肪増加、疲労感、性欲低下、勃起不全、精神的な不調が現れますが、エナント酸エステルの投与によりこれらの症状が緩和されます。

使用上の注意

妊娠中の女性は絶対に使用しないでください。胎児に先天性異常を引き起こす可能性があります。また、前立腺がんや男性乳がんの既往がある男性も使用を避けるべきです。

身体への影響

稀に肝臓の血管拡張症(ヘパチティス・ペリオシス)を引き起こすことがあります。過剰なテストステロンは血清コレステロールを変化させ、高血圧、動脈硬化、脳卒中、冠動脈疾患のリスクを高めます。

精神面への影響

使用者の中には、気分の変動、攻撃性、イライラ、うつ状態、偏執、自殺念慮、使用中止時の離脱症状を訴える人もいます。

性機能への影響

男性では声が低くなり、体毛・顔毛が増加し、性欲の変化、にきびや皮脂分泌の増加、勃起不全が起こることがあります。また、男性乳房(女性化乳房)の形成も報告されています。女性が使用した場合、月経周期の乱れや陰核肥大が起こる可能性があります。

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