歩行ベルト使用の正しい手順
歩行ベルトは、移動や協調性に問題のある患者が安全に歩行できるようサポートする器具です。通常、キャンバスやナイロン製で、患者の腰に巻き、介護者が手に取って支える形で使用します。サイズやデザインは患者の個々のニーズに合わせて選べます。最も一般的なのは、片側にバックルが付いたシンプルなキャンバスストラップです。正しく使用すれば、患者は安心感を得られ、介護者の怪我防止にもつながります。
使用手順
ベルトを装着する前に、患者に「歩行ベルトは歩くのを助けるもので、拘束具ではありません」と説明し、目的地に到着したらすぐに外す旨を伝えます。
患者の服の上から腰にベルトを回し、バックルは前側に来るようにします。胸部など圧迫が痛む部位には掛けないよう注意します。
ベルトの端をバックルに通します。金属製の先端が付いている場合は、通しやすくなっています。
ベルトを引き締め、患者とベルトの間に指数本分の余裕を残します(指がはさめる程度)。それ以上はきつくしすぎないようにします。
患者が立ち上がる際は、患者の最も強い側に立ち、ベルトの背面を握ります。親指をベルトの裏側に通し、残りの手を患者の背中に平らに置くと、微細な動きを感じ取りやすく、転倒の兆候を早期に察知できます。
目的地に到着したら、ベルトの端を再びバックルに通し直して緩め、ベルトを外します。ベルトを残したままにすると圧迫や不快感の原因になるため、必ず取り外してください。
