介護者向け労働法ガイド
従業員はキャリアのある時点で、仕事と同時に高齢の親や病気の子ども、負傷した配偶者などの介護を担うことがあります。介護者労働法は、こうした従業員が家族を世話する時間を確保できるよう保護します。
介護者労働法を知らない雇用主が、シフト調整を困難にしたり、最悪の場合解雇したりするケースがありますが、法律はそのような不当な扱いを禁じており、従業員は法的救済を求めることができます。
1993年にビル・クリントン大統領が署名した「家族・医療休暇法(FMLA)」は、介護者の権利を守る主要な制度です。
権利としての休暇取得
FMLAは対象となる従業員に、年に最大12週間の無給休暇を認め、健康保険の継続も保障します。雇用は保護されるため、雇用主が解雇や不利益取扱いを行うことは禁じられています。
休暇取得の理由
以下のような状況で、介護者は休暇を取得できます。
- 重篤な疾病を抱える家族(親・子・配偶者)の介護
- 養子縁組や里親の手続きに伴う期間
- 出産前後の育児のための自宅待機
- 本人が重篤な疾病や手術の回復のために自宅で療養する場合
「重篤な疾病」とは、治療や回復に3日以上を要するものや、アルツハイマー病・末期がんなどの長期疾患を指します。
対象となる雇用主
FMLAは、連邦・州・地方の公的機関、学校、そして20週以上の期間にわたり50人以上の従業員を抱える民間企業を対象とします。
対象となる従業員
従業員がFMLAの恩恵を受けるには、次の条件を満たす必要があります。
- 対象雇用主で少なくとも12か月勤務していること
- 過去12か月で1,250時間以上働いたこと
