拡張代替コミュニケーション(AAC)デバイスとは

必要性

重度の言語障害を抱える人々が、既存の発話を補助したり、発話ができない場合に代替手段として利用できるデバイスです。米国言語聴覚協会によると、米国だけで200万人以上が脳性麻痺、外傷性脳損傷、自閉症などの障害によりコミュニケーションに困難を抱えています。専門家による評価を受け、個々のニーズに最適なシステムを選択することが推奨されています。言語聴覚士、医師、心理士、ソーシャルワーカーなどが適切なAACデバイスの選定を支援します。

カテゴリー

主に「直接選択型」と「スキャン型」の2つに分かれます。

  • 直接選択型:指や足、光ビーム、ヘッドスティック、マウスティックなどで画面上のボタンを直接タップします。重度の身体障害がある場合はスイッチを使用し、身体部位や息、眉の動きで操作します。
  • スキャン型:画面上の項目が順にハイライトされ、利用者はスイッチを押して希望する項目でハイライトを止めます。身体的操作は少なくて済む一方、認知的な負荷がやや高くなります。

特徴

AACデバイスはポータブルで、ワードプロセッサのように文字入力が可能です。デュアルディスプレイを備え、対面での自然なコミュニケーションがしやすく、画面は大きく明るいため、使用者と相手の両方が見やすい設計です。キーは拡大され、視覚や運動機能に制限がある人でも操作しやすく、アルファベット順に配列したキーボードや、文字ではなく画像でコミュニケーションを支援するレイアウトもあります。軽量で持ち運びやすい点も重要です。

高度な機能

年齢や利用シーンに応じたモデルがあり、インターネット接続やメール・テキストメッセージ送信が可能です。さらに、家電の遠隔操作やエアコン・暖房などの環境制御も行えます。利用者のニーズに合わせてソフトウェアの追加やカスタマイズが可能で、車椅子用のマウントや電源アダプタなどのアクセサリも提供されています。

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