バチルス・サブチリスへの光の影響

バチルス・サブチリスは、棒状のグラム陽性菌で、カタラーゼ陽性です。強靭な胞子(エンドスポア)を形成し、極限環境でも生存できるため、材料や水から除去するのが特に困難です。

光がDNA・RNAに与える影響

紫外線は細胞内でのDNA・RNA合成を妨げます。紫外線はヌクレオチドの結合形成を阻害し、連続した鎖の合成ができず、断片的な分子が生成されます。その結果、増殖やタンパク質合成に必要な遺伝情報が失われます。

パルス光の効果

2011年2月号の Journal of Microbiological Methods に掲載された研究では、パルス光が食品加工機器表面のバチルス・サブチリス汚染を除去する効果が調査されました。エアブラシでポリスチレン表面に菌を付着させ、光照射後の菌数を測定したところ、菌は6倍減少し、胞子も死滅しました。

紫外線による水の消毒効果

紫外線は水の消毒に広く用いられます。2011年1月号の Water Research の研究では、バチルス・サブチリス胞子に対するUV波長(269nm と 282nm)の殺菌効果が比較されました。どちらの波長も胞子を効果的に不活性化しましたが、282nm の方が若干優れていると結論付けられました。

UV光と熱エネルギーの併用効果

空気中のバチルス・サブチリス胞子は健康に害を及ぼす可能性があります。2010年11月号の The Science of the Total Environment に掲載された研究では、UV光単独とUV光+熱エネルギーの組み合わせが比較されました。温度上昇を併用した場合、最大で98.5%の胞子が不活性化され、単独のUV光よりも高い効果が得られました。

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