ガス滅菌剤(エチレンオキシド)の危険性とは

医療機器の滅菌は感染症予防に不可欠です。熱や蒸気に弱い機器は、化学的またはガス滅菌剤で処理されます。その中で最も広く使用されているのがエチレンオキシド(EtO)です。EtO は多くの素材に対応し高い滅菌効果を持ちますが、同時にさまざまな危険性も伴います。

毒性と発がん性

EtO は微生物を死滅させる強力なガスですが、漏れが発生すると低濃度でも人体に有害です。吸入すると頭痛、吐き気、呼吸困難、皮膚炎を引き起こし、長期的にはがんや染色体異常、出生異常のリスクが高まります。そのため、滅菌装置の定期的な安全検査が必須です。

可燃性

EtO は極めて引火しやすく、静電気や機械的な故障で漏れた場合に爆発する危険があります。特に、溶液の飛散や攪拌で静電が蓄積しやすく、空気中での最低着火エネルギーが非常に低いため、火源から離れた安全な場所での使用が求められます。

臭いによる警告が不十分

EtO の臭いは人間の嗅覚では高濃度(毒性レベルの約400倍)にならないと感知できません。臭いを感じた時点で、すでに健康に深刻な影響を与える濃度に達している可能性があります。

クロロフルオロカーボン(CFC)を含有

EtO の可燃性を抑えるために、製造業者はしばしばCFC を添加します。しかし CFC はオゾン層を破壊し、紫外線から人間を守る役割を損ないます。したがって、EtO の使用は環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。

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