滅菌剤の種類と特徴

米国環境保護庁(EPA)は滅菌剤を公衆衛生用抗菌製品として分類し、すべての微生物を死滅させる点で消毒剤や防腐剤とは区別しています。滅菌剤として認められるためには、120個のキャリアに対する試験で全ての微生物を殺す必要があり、1回でも失敗するとスポリサイド(胞子殺菌剤)に分類されます。

スチーム(加圧蒸気)

高温・高圧の蒸気を利用して医療機器や産業機器を滅菌します。オートクレーブは蒸気を封入した容器内の空気を除去し、加圧蒸気を供給する装置で、サイズや用途に合わせた機種が揃っています。小型の医療器具から大型の工業部品まで、幅広く対応可能です。

乾熱オーブン

ステンレス製でない歯科器具など、オートクレーブで錆びやすいものの滅菌に適しています。乾熱オーブンは300°F(約149℃)以上の温度で加熱し、オートクレーブの約270°F(約132℃)よりも高温で滅菌を行います。

気体・液体化学薬品

エチレンオキシド、ホルムアルデヒド、プロピレンオキシド、オゾン、二塩素酸、過酸化水素などのガスや液体は滅菌剤として使用されます。特にエチレンオキシドはほぼ理想的な滅菌特性を持ち、広く利用されています。過酸化水素は表面処理に限定して使用されることが多いです。

放射線

X線、ガンマ線、電子線などの放射線を用いた滅菌は、直流または交流の放射線装置で実施されます。電磁放射は原子レベルで微生物を破壊し、胞子まで確実に死滅させるため、コスト効率が高く、安定した結果が得られます。

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