看護師の配置に関する課題
看護師の人員配置とは、特定のユニットにおける看護師と患者の比率を指します。一般的に、1人の看護師が同時に担当できる患者数は1人から8人までとされています。配置比率を決定する標準的な式はなく、看護師の経験や患者の病状の重症度などの組み合わせによって左右されます。しかし実際には、他の要因によって決められることが多いです。いくつかの医療機関では、必要とされる人数に対して看護師の数が不足しているケースがあります。
解雇(Layoffs)
医療改革に伴う診療報酬の減少や、技術・医薬の進歩による治療オプションの増加、さらにリーマンショック後の不況が医療機関の財政に圧力をかけています。その結果、コスト削減策として従業員の解雇が行われ、残されたスタッフの業務負担が増大し、看護師対患者の比率が大幅に低下することがあります。こうした人手不足は、スタッフと患者の安全にリスクをもたらします。
疲労・バーンアウト・離職
人手不足は、残っている看護師に余分なシフトや通常の業務範囲外のタスクを要求する圧力となります。過度な勤務は疲労やストレスを招き、欠勤や最終的なバーンアウト、離職につながります。これにより、残りのスタッフへの負担がさらに増し、患者ケアの質が低下します。
新規看護師の不足
米国労働統計局の予測によると、2008年から2018年にかけて看護職は22%増加するとされています。高齢化社会や医療技術の進歩、予防医療への注目が看護サービスの需要を押し上げています。看護学校は需要に追いつくほどの卒業生を確保できていませんが、近年は看護師の総数は増加しています。リーマンショック期に退職した50歳以上の看護師が復職したケースや、外国で教育を受けた看護師がスポンサー制度を通じて欠員を埋める例もあります。とはいえ、看護師の新規参入者は依然として不足しており、配置比率の改善は遠い状況です。
