メラミン検出のためのクロマトグラフィー技術

メラミンは有機ベースの工業化学品で、プラスチックや布用接着剤、食器類の製造に使用されます。また、黄色顔料(ピグメントイエロー50)の原料として、プラスチックやインクの着色にも利用されています。メラミンは窒素含有量が約66%と非常に高く、この特性を利用して一部の食品メーカーがたんぱく質含有量を偽装する目的で乳児用ミルクやクッキー、キャンディーなどに添加しています。検出が難しいため、品質管理上の問題となり、消費者の健康に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。

LC‑MS/MS 法

食品中のメラミン汚染を検出するには、微量でも検出可能な高感度な手法が必要です。液体クロマトグラフィーと質量分析計を組み合わせた LC‑MS/MS 法は、複雑な食料サンプル中のメラミンを選択的かつ高感度に検出できる代表的な手法です。分子分離とトレーサー化合物の検出を同時に行うことで、定量性と特異性が高く、定量分析や品質管理に広く利用されています。

質量分析(MS)

質量分析はエレクトロスプレーイオン化(ESI)と組み合わせて、複雑なマトリックスを持つサンプルを迅速に分析できます。近年は超音波支援抽出エレクトロスプレーイオン化質量分析(EESI‑MS)が開発され、処理せずにメラミンを検出できるようになりました。超音波でメラミン汚染液を微細な霧にし、抽出エレクトロスプレーイオン化でイオン化し、30秒程度の測定でナノグラムレベルの検出が可能です。

トリプルクアドラプル液体クロマトグラフィー

トリプルクアドラプル(QQQ)液体クロマトグラフィーは、メラミンの定量に非常に高い精度を提供しますが、測定に時間がかかり、操作も複雑です。それでも結果の正確性が求められる場面では、依然として有力な選択肢とされています。

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