EMR(電子カルテ)の導入における障壁とは?
概要
医療費の約40%は事務処理にかかっているとMedical Systems Development Corp.は指摘しています。米国の医療業界でEMR(電子カルテ)を導入すれば、医療費削減とサービス向上が期待できますが、医師側にはさまざまな障壁が存在します。
技術的障壁
小規模診療所にとってEMR導入は高額な投資です。ニューヨーク・タイムズの報道によれば、多くの小規模病院はシステム導入に外部の技術サポートが必要です。
文化的・心理的障壁
医師は診療の流れとして紙ベースの書類作成に慣れています。EMRは作業フローを大きく変え、診療時間が減少し、患者対応が疎かになる懸念があります。また、電子データの漏洩リスクに対する不安も根強く、For The Record Magazineが指摘しています。
導入状況と重要性
2004年の調査では、医師のうちEMRを使用しているのはわずか13%で、導入を検討しているのは32%に過ぎません(Robert H. Miller・Ida Sim, The Policy Journal of the Health Sphere)。
解決策と支援策
米連邦政府と医療業界はEMRの普及を推進しています。2009年の景気刺激策では、米国全体で190億ドルがEMR導入支援に充てられました(ニューヨーク・タイムズ)。
