医療リハビリテーション向け統一データセット(USDMR)ガイド
Uniform Data Set for Medical Rehabilitation (USDMR) の Functional Independence Measure (FIM) は、障害者の身体的機能障害度を測定する標準システムです。世界中の医療機関で利用され、障害の評価を統一的に行えるようにします。1987 年に設立され、ニューヨーク州バッファロー大学キャンパス内の非営利組織として運営されている UDSMR は、世界最大規模の医療リハビリテーション成果データベースを保有しています。
背景
FIM は、完全に依存した状態から全く介助が不要な独立状態まで、障害の幅広い段階を記録できるよう設計されています。患者の障害度と必要とされる介助量を 18 項目で評価し、膨大なデータに基づく分析や予測が可能です。多数の研究で高い妥当性と信頼性が確認されており、測定結果は一貫して信頼できると評価されています。
測定尺度
FIM の各項目は、入院時と退院時に訓練された介護者・セラピスト・医師が 7 段階で評価します。
- 13 – 完全独立:全く助けが不要。
- 12 – 修正独立:ごく僅かな介助が必要。
- 11 – 監督のみ:監視下での実施。
- 10 – 最小介助:75 % 以上の自立が可能。
- 9 – 中等介助:約50 % の自立。
- 8 – 最大介助:25 % 以上の自立が可能。
- 7 – 完全介助:25 % 未満の自立、または完全に依存。
利用施設
脳卒中や頭部外傷などでリハビリテーションが必要となる患者は、病院、熟練看護施設、リハビリテーションセンター、入院・外来リハビリクリニックなどで FIM を用いて機能評価が行われます。これにより、スタッフ配置の計画、患者の経過観察、退院や転院の判断、そしてプログラムの成果を広報する際の指標として活用されます。
身体的項目
7 段階評価で測定される身体的項目は次のとおりです。
- 食事
- 身だしなみ(グルーミング)
- 入浴
- 上半身の着替え
- 下半身の着替え
- トイレ動作
- 膀胱管理
- 腸管理
- ベッド・椅子・車椅子の使用
- トイレの使用
- 浴槽・シャワーの使用
- 歩行
- 階段昇降
項目 1〜6 は「自己管理」、7〜8 は「排泄管理」、残りは「移動」に分類されます。
認知的項目
認知領域は「コミュニケーション」と「社会認知」に分かれ、以下の 5 項目で評価します。
- 言語理解
- 言語表出
- 社会的相互作用
- 問題解決
- 記憶
