リチウムイオン電池が引き起こす健康リスクと対策

リチウムイオン電池は、ニッケル・カドミウム電池の2倍以上のエネルギー容量を持ち、現在世界で最も広く使用されています。1920年代に研究が始まりましたが、家庭用として普及したのは1970年代以降です。充電式・使い捨てともに、パソコンや各種電子機器の電源として活躍しています。しかし、取り扱いを誤ると健康被害を引き起こす可能性があるため、適切な安全対策が必要です。

目の障害

  • バッテリーが破裂すると、内部の腐食性液体が目に飛散し、強い痛みや組織損傷を引き起こします。直ちに15分以上水で洗眼し、速やかに医療機関を受診してください。失明の危険もあります。

皮膚障害

  • 漏れた電解液に触れると、アレルギー反応ややけどを起こすことがあります。汚染された衣類はすぐに脱ぎ、患部を15分間冷水で洗流し、石鹸で洗い流します。その後、やけど用軟膏を塗布し、必要に応じて医師の診察を受けてください。

喉・消化器系の障害

  • バッテリー内部の液体やコバルト(発がん性物質)を誤って飲み込むと、喉や胃の粘膜を損傷し、がんリスクが高まります。飲み込んだ場合はすぐに水で薄め、ただちに医療機関へ搬送してください。意識がない場合は口に何も与えないでください。

呼吸器系の障害

  • 火災時に発生する蒸気や煙は鼻・喉・肺を刺激します。吸い込んだら新鮮な空気に移し、速やかに医療機関を受診し、必要に応じて酸素吸入が行われます。

予防措置

  • リチウムイオン電池を安全に取り扱い・廃棄するための基本的な注意点は以下の通りです。

  • ・水や海水に浸さない
    ・外装ケースを破損・除去しない
    ・強力な酸化剤にさらさない
    ・強い衝撃や落下を加えない
    ・分解・改造・変形させない
    ・正しい充電器以外で正極と負極を直接接続しない

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