血液によるアルコール濃度測定のための病院ガイドライン
エタノール
エタノールはビール、ワイン、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒に含まれ、血流に速やかに吸収されます。血中濃度は摂取量、飲食の有無、体格、飲酒後の時間経過に大きく左右されます。
患者の準備
アルコール測定用の採血は、通常の血液検査とは異なる部位消毒が必要です。アルコールを含む消毒綿は測定結果に影響を与える可能性があるため、代わりにヨウ素や石鹸・水で清拭します。
検体の正しい採取
血中アルコール濃度は法的証拠として用いられることが多いため、採取手順は厳格に守る必要があります。機関や州によって使用する血管採取用チューブは異なりますが、添加剤の入っていないグレー止血剤チューブや赤トップチューブが一般的です。
検体のラベリング
採取した各血液チューブは必ずラベル付けを行います。最低限、患者氏名、診療記録番号、採血日時、採取者の署名を記載します。施設や州の規定に合わせて追加情報を記載することもあります。
証拠保全(Chain of Custody)
法的手続きで使用する場合、検体が改ざんされていないことを証明する証拠保全が重要です。採血した技師が保管票に採取日時、受領者の氏名と署名を記入し、検体が渡されるたびに同様に記入します。
重要ポイント
血中アルコール検体は採取後すぐに検査室へ搬送し、証拠保全を確実に行うことが求められます。次の担当者の署名を取得せずに放置しないよう注意し、保管票の記入漏れがないよう徹底してください。
