インドの栄養学教育機関

需要の背景

座りがちな生活様式やファストフードの普及により、西洋化した多くの国で肥満が蔓延しています。バランスの取れた健康的な食事は肥満や心疾患、高コレステロール、血圧上昇、糖尿病といった疾病の予防に効果的です。そのため、個々のニーズに合わせた食事指導や調理法のアドバイスができる栄養士の需要が高まっています。

コースと資格

インドの栄養系大学は、他国の学士課程に比べて短期間で多くの科目を学べます。ホームサイエンス・栄養学・食品工学の学士号は通常3年で取得でき、入学には理系科目(物理、化学、生物)を含む10+2(高校卒業)を修了していることが条件です。

学士号取得後は、米国の修士号に相当する2年制の修士課程や、1年制の栄養学・公衆衛生栄養学の大学院ディプロマを選択できます。

インドの主要栄養学大学

最も有名なのはハイデラバードにある国立栄養研究所(National Institute of Nutrition)です。タンパク質エネルギー栄養失調に関する先駆的研究で国際的に評価され、応用栄養学修士号や栄養学の大学院証明書プログラムを提供しています。また、インド最大級の図書館も備えています。

その他の代表的な大学は以下の通りです。

  • カーネータカ州マーンガロール大学 – 栄養学・食事学、食品栄養学の学士号(NAAC四つ星認定)
  • ムンバイのSNDT大学 – 栄養ディプロマ・認定コース
  • コルカタのJDビルラ・ホームサイエンス学部 – 1年制のホームサイエンス証明書コース
  • デリーのレディ・アーウィン大学、国際生命科学研究所、ルディアナのパンジャブ農業大学など

就職機会

病院、老人ホーム、政府の保健部門では患者の食事プラン作成のために栄養士を雇用しています。企業や工場、スポーツ団体は従業員食堂やアスリートのメニュー設計を依頼し、ホテルやリゾート、スパ、フィットネスクラブでも健康志向のメニューが求められます。さらに、栄養研究所での研究、民間コンサルティング、教育分野も主要なキャリアパスです。

給与水準

2009年時点で、公共部門や公立学校の栄養教員の月給は約8,000〜15,000インドルピー(約167〜312米ドル)でした。民間企業や高級ホテルでは9,000〜25,000インドルピーと高めの給与が支払われ、個人コンサルティングの場合はさらに高収入が期待できます。健康志向のインドエリート層が主要な顧客となっています。

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