看護師の過失例

看護師が職務上求められる水準に達しない行為をした場合、過失とみなされます。過失の結果は、停職や解雇、訴訟、免許停止まで様々です。過失は意図的であっても無意識的であっても起こり得ます。以下に、具体的な過失例とその対策を示します。

記録ミス(Charting)

患者のバイタル情報や傷の状態など、重要な情報をカルテに記録し忘れると、症状が悪化した際に過失と判断されます。例として、尾骨の小さな潰瘍を記録し忘れ、感染が進行し患者に余計な苦痛と訴訟リスクが生じます。看護師は情報はすぐに記録し、漏れがないよう徹底すべきです。

診断エラー(Diagnosing Errors)

診断したリスクに対して適切な介入を行わなかった場合も過失となります。たとえば自殺リスクを診断したにもかかわらず、予防策を取らなければ責任が問われます。また、重症度や危険度の高い診断を後回しにし、軽度の問題に時間を割くことも過失です。呼吸困難などの緊急性が高い症状は優先的に対処すべきです。

医師の指示違反(Doctor's Orders)

医師の指示に従わず患者に損害が生じた場合は医療過誤となります。一方で、指示が患者に害を及ぼすと分かっていても実行した場合も過失です。例として、血圧が低下傾向にある患者に血圧降下薬を投与し、急激に血圧が下がって危機的状況に陥ったケースがあります。疑義がある場合は直ちに医師に確認すべきです。

患者確認の不備(Confirming Patient Identity)

投薬や処置前に患者の身元確認を怠ると、誤投薬や誤処置につながります。多くの病院では患者の名前を口頭で確認したり、腕帯のバーコードをスキャンする手順が設けられています。これらを遵守しないと過失責任を負います。

意図的な過失(Intentional Neglect)

計画不足や判断ミスによる過失が多い一方で、看護師が意図的に誤った行為を続けるケースもあります。患者が好きでないから無視する、事故後のシーツ交換を他職種に任せる、拘束具の使用時間を過度に延長するなどは、明らかな意図的過失です。

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