医師アシスタント(PA)とは何か?
医師アシスタント(PA)は、免許を持つ医師の監督下で医療行為を行う資格を有する専門職です。
医療事務や臨床補助を行う医療アシスタント(MA)とは異なります。MAは医師や看護師の直接的な指示のもとで事務的・臨床的サポートを行います。
職務内容
- 検査結果やレントゲンの解釈
- 患者の問診・身体診察
- 診断・治療の実施
- 処方(麻薬を含む)
- 縫合・ギプス装着
- リハビリテーションの指示
- 手術の補助
- 患者教育
PAになるには、認定プログラムを修了し、医師アシスタント国家試験(PANCE)に合格する必要があります。米国本土はもちろん、グアム、ヴァージン諸島、北マリアナ諸島でも実務が認められており、イギリスやオランダでも活躍しています。
歴史
1965年、デューク大学医学部のユージーン・スティード博士が、一次診療医不足を背景に初の医師アシスタント課程を設立しました。最初の学生はベトナム戦争で経験を積んだ海軍衛生兵や陸軍衛生兵でした。
重要性
PAは医師の監督下で業務を行いますが、医師が常に同じ場所にいる必要はありません。電話や電子カルテ、遠隔相談を通じて医師と連携し、特に地方や医療資源が不足する地域で重要な役割を果たしています。
教育・研修
PAプログラムは多くの場合修士課程として提供されますが、准学士・学士、さらには博士課程も一部で用意されています。カリキュラムは医学校に類似しており、病態生理学、血液学、診断学などを学び、小児科、産婦人科、外科、家庭医学、救急医学、老年医学などの臨床ローテーションを経験します。
受講上の留意点
多くのプログラムは医療現場での経験を求め、解剖学・生理学・統計学・生物学といった前提科目の履修が必要です。大学院課程への入学にはGRE、学部課程への入学にはMCATの取得が求められます。
米国労働省によれば、PAの雇用は「平均以上の速さで成長」すると予測され、2006年の中央値年収は約74,000ドルでした。
修了期間
PAプログラムの修了には概ね2〜3年かかります(前提科目の履修期間は含みません)。
