個人用保護具(PPE)訓練の重要ポイント

米国労働省労働安全衛生局(OSHA)によれば、事業者は職場の危険を最小限に抑えるため、従業員に個人用保護具(PPE)を提供する義務があります。エンジニアリング的、管理的、作業手順的な対策だけでは十分な保護が得られない場合にPPEが必要です。OSHAは、多くのPPEが米国規格協会(ANSI)で策定された基準を満たすことを求めています。また、事業者は従業員に対し、PPEの正しい使用方法についての訓練を実施しなければなりません。

プログラム要件

事業者は、PPEの使用が必要な理由、必要な機器、及びその限界について、従業員に対し訓練(必要に応じて再訓練)を行う義務があります。訓練を受ける従業員は、PPEの正しい着用・脱衣・調整・装着方法、ならびに適切な手入れ・保守・使用・廃棄の方法を習得しなければなりません。

目・顔の保護

OSHAは、大工、電気工、整備士、配管工、溶接工、組立工などの専門職に対し、目と顔の保護に関するPPE訓練の受講を推奨しています。訓練では、安全メガネ、ゴーグル、溶接シールド、フェイスシールドの使用方法を学びます。また、常用の矯正レンズを装着している作業者は、レンズに合わせた保護具やレンズ上に追加の保護具を使用する必要があることを理解します。化学薬品の飛沫、飛び散る物体、木屑・金属くず、溶接時の放射エネルギーなど、目を保護しないことで起こり得る怪我の種類も学習します。

頭部の保護

訓練では、物体の貫通を防ぎ衝撃を吸収する保護ヘルメットや帽子の使用方法を学びます。頭部外傷の多くは、作業中に視線を外したときに起こることが多いと指導されます。電線工、建設作業員、木材・丸太伐採作業員など、多くの専門職はPPE訓練を受け、頭部保護具の着用が必須です。

足・脚の保護

PPE訓練では、落下物や転がる物体から足・脚を守る保護具の必要性を取り上げます。熱い表面、毒性・腐食性物質、鋭利な物体、電気的危険にさらされる作業者はこの訓練を受講すべきです。訓練では、レギンス、安全靴、つま先保護具、第五中足骨ガード、足・すね用ガードなどの使用法を学びます。

手・腕の保護

有害物質の吸収ややけど、骨折、打撲、切断の危険がある作業者は、手・腕用のPPE訓練を受ける必要があります。訓練では、サイズや装着感、取り扱う化学薬品に応じた手袋の選択方法を学びます。皮革や合成素材など、手袋の材質が状況に応じてどのように効果を発揮するか、使い捨てと再利用可能な手袋の違いも理解します。

体・聴覚の保護

切創、放射線、熱い飛沫の危険がある作業者は、防護服の使用法を学びます。ラボコート、手術用ガウン、全身スーツなどの体全体を保護する服装について学習します。また、作業環境での騒音レベルが一定以上になると聴覚保護が必要となることを説明し、耳栓や防音ヘッドセットの使用方法も訓練に含まれます。

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