健康的な食事と運動がヘルスケア費用を削減する仕組み
2005年のインタビューで、UCLAの栄養学ディレクター兼医学教授であるデイビッド・ヘバー博士は「人々が自分の健康管理をしっかり行うことが医療保険費用を削減する最も効果的な方法の一つだ」と語りました。その後も、健康的な生活習慣が医療費削減につながるという研究が次々と報告されています。
ライフスタイルの選択
運動しなければ体重が増加し、食事が不適切だと栄養が偏ります。健康管理が不十分だと診察や処方薬、欠勤が増え、医療費の上昇と医療制度全体への負担につながります。
食事と運動
不健康な食事や食事抜きは、体に必要なビタミン・ミネラル・タンパク質を欠如させます。運動しなければ筋肉が減少し、脂肪が腹部に蓄積されやすくなり、糖尿病や心臓病、がんなどのリスクが高まります。
疾患
ヘバー博士によれば、食事と運動不足から最も深刻な病態の一つがメタボリックシンドロームです。これは高血圧・高脂血症・高血糖が同時に起こる状態で、40〜60歳の米国人の約50%が罹患しています。メタボリックシンドロームは心疾患、2型糖尿病、がんのリスクを大幅に高めます。
費用
ヘバー博士は、過体重や運動不足の人々に起因する医療費が年間約1300億ドルに上ると指摘しています。2002年の米国国立衛生研究所(NIH)の大規模研究では、食事と運動を取り入れた生活改善により、5年間で糖尿病新規患者が58%減少しました。
研究例
高コレステロールの患者は、コレステロール降下薬に月額400ドル以上かかることがあります。さらに、2010年にデイビッド・M・ネイサン博士らが『New England Journal of Medicine』に掲載した研究では、ある種の糖尿病薬が心筋梗塞や脳卒中のリスク低減に効果がないことが示されました。これらの研究は、医師と相談しながら生活習慣を少し変えるだけで、健康と財布の両方に大きなメリットがあることを裏付けています。
