看護におけるリーダーシップ理論
患者が最適な医療を受けるためには、看護師がリーダーシップを発揮できることが重要です。本稿では、看護リーダーシップの定義と主要な理論を紹介し、実践へのヒントを提供します。
リーダーシップの定義
リーダーシップは様々に定義されますが、看護の現場では、リーダーシップを持つ看護師が職場のモチベーションを高め、業務を円滑に進め、患者や同僚への尊敬を促し、個人の目標達成を支援するとされています。
主なリーダーシップ理論
看護教育の重要性が増す中で、従来は教育全般やマネジメントに関する理論が中心でしたが、近年ではリーダーシップに特化した理論が注目されています。特に新任看護師に有効とされるのは、以下の3つです。
- 量子リーダーシップ
- 変革型リーダーシップ
- ダイナミックなリーダー・フォロワー関係
量子リーダーシップ
Tom Porter‑O'Grady博士が提唱する量子リーダーシップは、看護師が自律的に判断し、例えば医師への連絡タイミングを最適化するなど、意思決定の質を高めることを目的とします。自己指向を重視し、外部からの指示に依存しないリーダーシップを育てます。
変革型リーダーシップ
Eleanor SullivanやPhillip Deckerらが支持する変革型リーダーシップは、リーダーとフォロワーの強みを組み合わせ、組織全体の変化を促します。看護師同士のフィードバックを活性化し、古い制度と新しい制度を評価・改善する機会を提供します。
ダイナミックなリーダー・フォロワー関係
Ida J. Orlandoの看護モデルに基づくこの理論は、患者の即時的なニーズを特定し、看護師が人間関係を通じて具体的な目標を達成することを重視します。リーダーとフォロワー双方が相互に作用し合うことで、ユニット全体の成功につながります。看護師は自らに適した理論を選び、実践に落とし込むことが成長の鍵です。
