主要なヘルスインフォメーションテクノロジー(HIT)用語の解説
ヘルスインフォメーションテクノロジー(HIT)は、米国はもとより世界中の病院で患者安全向上の最前線に位置しています。統合されたHITシステムは、医師や看護師のヒューマンエラーを防止し、誤薬や投与ミスといった有害事象を減少させることを目的としています。主要なHITシステムやデバイスを正しく継続的に活用すれば、医療従事者はエラーを大幅に削減し、患者の命を守ることが可能です。
CPOE(Computerized Physician Order Entry)
コンピュータ化された医師オーダー入力システムは、紙ベースの手書き処方に起因する読み間違いや記入ミスを防止します。パスワードで保護された安全な環境下で、医師はインターネットに接続できる任意の端末(デスクトップ、タブレット、スマートフォン)からオーダーを入力し、患者情報を即座に取得できます。高度なCPOEは24時間365日、患者の電子カルテ(EHR)へリアルタイムでアクセスでき、遠隔からの処方や検査オーダーが可能になるため、治療開始が迅速化します。CPOEは通常、EHRとシームレスに統合されています。
BPOC(Barcode Point‑of‑Care)
バーコード点検技術は、ベッドサイドでの投薬ミス防止に特化しています。ハンドヘルドのバーコードスキャナがHITシステムと連携し、スキャン情報を患者のEHRおよび電子投薬記録(eMAR)に直接送信します。看護師は投薬パッケージと患者のリストバンドを同時にスキャンし、患者の身元と処方内容が一致しているかを確認します。さらに、BPOCはリアルタイムで薬局からの指示・アラート・リマインダー、そして新たな処方オーダーを提供します。
eMAR(Electronic Medication Administration Record)
電子投薬管理記録(eMAR)は、従来の紙ベースの投薬記録をデジタル化したものです。BPOC技術と緊密に統合され、ベッドサイドでのバーコードスキャンにより投薬情報が自動的に記録されます。これにより、投薬漏れや記入ミスといったヒューマンエラーが排除され、患者安全が大幅に向上します。
EHR(Electronic Health Record)
電子健康記録(EHR)は、患者の個人情報、症状、診断、処方薬、検査結果、既往歴などを一元管理するデジタルカルテです。CPOEやeMARといった他のHITコンポーネントと連携することで、記録の正確性が保たれ、医療サービスの提供履歴が確実に残ります。EHRは複数の医療機関間で迅速に共有でき、診療の連続性を支援します。また、正確な記録は保険請求の処理を効率化し、早期かつ完全な払い戻しを実現します。
