細菌のmRNAを効率的に分離する手順
概要
RNA(リボ核酸)は細胞の遺伝情報を担う重要な分子で、遺伝学実験で頻繁に抽出・利用されます。中でもmRNAは全RNAの1〜5%を占め、遺伝子発現解析に特に有用です。従来、細菌などの原核生物から効率的にmRNAを分離することは困難でしたが、近年の技術革新により、細菌用mRNA分離キットが市販され、高収率での抽出が可能となりました。
必要なもの
- 遺伝学実験が可能な完全装備のラボ
- 細菌mRNA分離キット(例:MICROBExpress Bacterial mRNA Isolation Kit)
手順
細胞破砕とmRNA抽出
1. 対象となる細菌の細胞壁を破壊する最適な方法を選択します。硬い細胞は粉砕やビーズビーティング、液体や半固体のサンプルは超音波処理や振盪が有効です。
2. 破砕直後に変性溶液と接触させ、DNAやRNAの分解を防ぎながら細胞成分を溶解します。変性溶液は細胞タイプに合わせて選び、遺伝子材料の劣化を最小限に抑えるものを使用してください。
3. 細菌mRNA分離キットを用いて、mRNAを選択的に抽出します。多くのキットはカラムや磁気ビーズを利用したシンプルな手順で、数時間で実験に使用できる純度の高いmRNAが得られます。
