利用可能なCTスキャナーの種類
CTスキャナーは、患者の体内にある軟部組織を高解像度で撮影するために長年使用されてきました。頭部外傷のイメージが強いですが、心臓や呼吸器、がんなど、さまざまな疾患の診断にも活用されています。1970年代に登場して以来、技術は大きく進化しています。
従来型スキャナー
1970年代に実用化された最初のCTスキャナーです。当時は画期的な装置とされましたが、無線技術が未発達だったため、回転チューブの一端に大型ケーブルが接続されていました。ケーブルが絡まらないように、撮影ごとに回転方向を逆にする必要があり、スキャン時間が長くなるという欠点がありました。
スパイラルスキャナー
1989年に導入されたスパイラルCTは、患者をスキャナーのリング内で連続的に移動させながら、X線管を一方向に回転させることで撮影時間を大幅に短縮しました。高速撮影により、より薄いスライス画像が取得でき、診断精度が向上しました。
マルチスライススキャナー
1998年に登場したマルチスライスCTは、1回の回転で複数の画像スライスを同時に取得できるようになり、スキャン時間がさらに短くなりました。また、取得できるスライスはスパイラル型よりも薄く、細部の描写が可能です。技術は2001年まで改良が続けられ、現在の標準的なCT装置の基礎となっています。
電子ビームスキャナー(ウルトラファストCT)
電子ビームCTは、従来の機械的回転部品を使用せず、電子銃から放たれる集束電子ビームで直接X線を生成します。そのため、撮影速度はこれまでで最も速く、心臓や肺など動く臓器の撮影に適しています。高速撮影により、動いている臓器でも静止画のように鮮明な画像を得ることができます。
