ニュルンベルク医師裁判の判決は?
判決結果
ニュルンベルク医師裁判(正式名称:United States of America v. Karl Brandt et al.)は、第二次世界大戦終結後に米軍が主催した軍事法廷です。ナチス時代に囚人に無断で医学実験を行ったとして、23名のドイツ人医師・管理者が戦争犯罪・人道に対する罪で起訴されました。
1. 死刑判決(絞首刑)7名
・カール・ブランドト(ヒトラーの個人医師・保健衛生局長)
・ルドルフ・ブランドト(ヒムラーの秘書・SS参謀長)
・カール・ゲバルト(ヒムラーの個人医師・SS医療部長)
・ヨアヒム・ムルゴフスキー(内務省保健局長)
・ヴォルフラム・ジーベルス(SS研究機関アーネンエルベ長)
・ヴィクトル・ブラック(安楽死計画の管理者)
・ヴァルデマー・ホーベン(ダッハウ強制収容所実験医学部長)
2. 懲役判決(10年〜終身)9名
・ヘルマン・ベッカー‑フライゼング(ロベルト・コッホ研究所衛生部長)
・カート・ブローメ(ダッハウマラリア研究所長)
・カート・ブランドト(内務省保健局長)
・ヴィルヘルム・ベーグルベック(ベルリン航空医学研究所長)
・ゲルハルト・ローゼ(ダッハウ収容所長)
・フリッツ・フィッシャー(ケーニヒスベルク大学衛生研究所長)
・ヘルムート・ポッペンディック(ハンブルク軍事衛生熱帯医学研究所長)
・ジークフリート・ハンドロサー(キール大学解剖学部長)
・カール・クラウベルク(アウシュヴィッツ実験生物学・治療研究所長)
3. 無罪判決 7名
・ハンス・エッピンガー(内務省第二医療部長)
・ハンス・カール・フォン・ハッセルバッハ(ハイデルベルク大学生理学部長)
・オーガスト・ヒルト(ストラスブール大学解剖学部長)
・ジークフリート・ラフ(ゲッティンゲン大学衛生研究所長)
・フランツ・フォルホルト(フランクフルト大学内科診療所長)
・ハインツ・カール・ゾルゲ(ハイデルベルク癌研究所長)
・ヨハネス・シュタイン(ブーヘンヴァルト収容所医療長)
意義と影響
この裁判は医学倫理と人権史における画期的な出来事であり、医療研究における「インフォームド・コンセント」の原則を確立しました。患者は自らの意思で、十分な情報に基づき実験に参加する権利があると定められ、現在でも世界中の医療研究・臨床実践の基礎となっています。
