手術室での怪我と予防策
手術室での怪我は医療従事者の人生に長期的な影響を及ぼす可能性があります。そのため、2000年に制定された「Needlestick Safety and Prevention Act(針刺し安全・予防法)」では、米国労働安全衛生局(OSHA)の血液媒介病原体基準が改正されました。OSHAは、雇用主に対し血液や感染性物質に接触するリスクがある医療機器を特定・評価し、安全な代替品を導入することを義務付けています。これらの規定は、すべての医療機関と従業員に適用されます。
メスによる怪我
手術室ではメスやその他の切創用具が多数使用されます。メスは皮膚や筋肉を切断するための極めて鋭い刃を持ち、誤って手渡しされると深刻な切創を引き起こす危険があります。特に手術中のメスの受け渡しは、最も大きな怪我のリスク要因です。
縫合針による刺傷
米国外科医会の調査によると、手術室で発生する怪我の大半は縫合針による刺傷です。縫合針刺傷はメス刺傷の約2.5倍の頻度で起こります。多くは手術が終了し、創部を閉じる際に発生します。
注射器による怪我
注射器の受け渡しや処理でも怪我が起こります。注射器は薬剤投与に使用されますが、針がHIVなどの感染性疾患に汚染されている可能性があります。使用後は必ず専用の医療廃棄容器に投入し、開放状態で放置しないことが重要です。
予防策としては、安全設計の医療機器導入、針刺し防止装置の使用、定期的な教育・訓練、そして使用後の迅速かつ確実な廃棄が推奨されます。
