CMS-1500(HCFA-1500)記入手順:保険請求の完全ガイド

CMS-1500(HCFA-1500)は、医療提供者が保険会社に対して患者への診療費支払いを請求するための標準保険請求書です。大規模な医療機関は電子請求を行いますが、小規模な診療所では紙のCMS-1500を使用します。本稿では、医療事務担当者が正確にCMS-1500を記入し、保険請求をスムーズに行うための手順をステップバイステップで解説します。

必要なもの

  • 患者の保険カード
  • CMS-1500 用紙

記入手順

  1. 保険会社情報の記入:用紙右上に保険会社名と住所を記入し、請求書の送付先を明示します。
  2. 患者情報(上部1〜13欄):患者登録シートから情報を転記します。
    - 1欄:保険種別をチェック、1a欄:保険グループ番号
    - 2〜8欄:氏名・住所・生年月日など
    - 9欄:一次保険情報
    - 10欄:該当項目を全てチェック
    - 11欄:二次保険情報(該当する場合)
    - 12・13欄:患者・保護者・被保険者の署名
  3. 診療日・就業不能期間(下部14〜16欄):14欄に診療日、15・16欄に患者が仕事を休んだ期間(該当する場合)を記入します。
  4. 医師情報(17〜19欄):17欄に診療医の氏名、17b欄にNPI番号を記入。18欄は入院期間(必要な場合)。19欄は空欄のままです。
  5. 検査・診断コード(20〜21欄):20欄で外部検査や血液検査の有無をチェック。21欄に診断コード(ICD-9/ICD-10)を最大4つまで記入します。
  6. 再提出コード・事前承認(22〜23欄):22欄にメディケイド再提出コードや参照番号、23欄に事前承認番号(必要な場合)を記入します。
  7. 診療内容(24欄)
    - 24A:診療日
    - 24B:サービス提供場所コード(CPT-4前部参照)
    - 24C:緊急コード(該当する場合)
    - 24D:手技コードと修飾子(CPT/HCPCS)
    - 24E:診断ポインタ(21欄の診断コードと紐付け)
    - 24F:手技料
    - 24G‑J:ユニット数、EPSDTプラン、薬剤コード、提供者のNPI/税番号など、保険会社の要件に合わせて記入
    各手技は1行ずつ記入し、漏れがないようにします。
  8. 請求者情報と金額(25〜33欄)
    - 25欄:医師の連邦税番号
    - 26欄:患者の口座番号
    - 27欄:「受領割当(accept assignment)」にチェック
    - 28欄:総請求額
    - 29欄:支払済金額(ある場合)
    - 30欄:未払い残高
    - 31欄:医師署名
    - 32欄:サービス提供施設名・住所
    - 33欄:請求提供者の氏名・住所・連絡先、NPIまたはメディケア番号

以上の手順に従って正確に記入すれば、保険会社からの支払い遅延や却下を防ぎ、スムーズな請求処理が可能です。

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