ICD-9 コーディングは何に使われているのか?

ICD-9(International Classification of Diseases, 第9版)は、1979年から1998年までの期間に使用された疾病分類です。世界保健機関(WHO)が管理し、死亡原因や疾患・状態をコード化した標準として、医療記録や保険請求、統計に広く利用されています。ICD-10は1998年に発行され、2007年から本格的に導入されましたが、未だに多くの医療機関でICD-9が使用されています。

歴史

ICDコードは1893年にフランスの医師ジャック・ベルトリオンが「死亡原因分類(Bertillon Classification)」として考案し、1898年に米国へ導入されました。これがICD-1の始まりです。その後、医学の進歩に伴いコードは更新され、現在は第10版まであります。例として、1949年のICD-6では精神障害が初めてコードに加えられ、リスト全体が大幅に改訂されました。

機能

ICDコードは国際的に使用され、末尾の2文字でコードの国別識別が行われます。診断用の「ICD‑CM」(Clinical Modification)は患者の診療記録に残り、電子医療記録の普及とともに重要性が増しています。また、政府の保健当局は感染症や公衆衛生上重要な疾患の流行を追跡し、予算や研究計画の策定に活用します。死亡証明書にもICDコードが記載され、死亡原因の統計にも利用されます。

患者への影響

診断がコード化されることで、医療記録に残ります。治療可能な疾患であれば将来のケアに直接影響は少ないですが、心疾患や糖尿病などの慢性疾患は生涯にわたって記録に残り、診療や請求に影響します。電子カルテの普及により、これらのコードの使用はますます広がっています。

関連コードの種類

診断コード(ICD‑CM)に加えて、CPT(Current Procedural Terminology)コードがあります。CPTは米国医師会が発行する5桁の手技・サービスコードで、医療請求の標準基準となります。CPTコードはICD‑9と連携し、診断された疾患に対する適切な請求が行えるようにします。

コードの改訂

ICDコードは約10年ごとに大幅な改訂が行われ、毎年小さな更新が加えられます。医療従事者は最新の改訂版に対応することが求められますが、システム移行には多大なコストがかかるため、世界中の多くの病院が依然としてICD‑9を使用しています。ICD‑11は2022年に正式に公表され、今後数年で導入が進む見込みです。

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