Fee-For-Service(FFS)とキャピタションの違いは何ですか?

Fee-For-Service(FFS)とキャピタションは、医療提供者への報酬体系として世界中で採用されている代表的な2つの支払いモデルです。報酬の算定方法や医療提供のインセンティブが大きく異なるため、医療費や患者ケアに与える影響も異なります。

Fee-For-Service(FFS)

FFSでは、医療提供者は患者に対して行った各診療や手技ごとに報酬を受け取ります。サービスの件数が増えるほど報酬も増える仕組みで、料金は診療コードに基づく料金表や保険者との交渉額で決まります。

メリット

直接的な関係性:提供されたサービスに対して報酬が支払われるため、患者と医師の関係が明確です。

患者の選択自由:管理医療の制約が少なく、患者は好きな医師や検査を選べます。

高収入の可能性:多くのサービスを提供すれば収入が増えるインセンティブがあります。

デメリット

過剰利用のリスク:サービス提供を増やすインセンティブが、不要な検査や治療につながりやすいです。

医療の断片化:個別の診療に焦点が当たりやすく、包括的なケアが疎かになることがあります。

非効率性:同じ検査や手技が重複しやすく、システム全体のコストが上昇します。

キャピタション

キャピタションは、医療提供者が患者1人当たり一定額(キャピタション料)を受け取る方式です。報酬は提供したサービスの量ではなく、担当患者数に基づいて支払われます。

メリット

効率性への財政的インセンティブ:過剰な支出は利益を減らすため、コスト効率の高い診療が促進されます。

予防医療の重視:患者の健康を長期的に管理することで、将来的な高額治療を防ぐ動機付けになります。

ケアの連携強化:患者全体の健康管理を目指すため、医療機関間の協働が進みやすくなります。

デメリット

過小診療の懸念:コストを抑えるために、必要なサービスを提供しにくくなるリスクがあります。

運用の複雑さ:患者登録やキャピタション料の調整、健康状態の変化への対応など、管理が煩雑です。

収入上限の可能性:報酬が予測しやすい反面、FFSほどの高収入は期待しにくいです。

どちらの報酬モデルを採用するかは、医療システムが重視する目標や市場環境、提供者のインセンティブと医療費全体の効率性とのバランスによって決まります。

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