X線撮影におけるグリッド比とグリッドの種類

医師にX線検査を勧められたとき、放射線による健康リスクが気になる方も多いでしょう。X線装置やデジタル撮影機は、放射線を利用して体内の画像を撮影します。撮影時は患者の上に厚手のエプロンを掛け、技師は防護壁の向こうから装置を作動させます。放射線技師が正しいグリッドのパターンと比率を選択すれば、被ばくを抑えつつ高品質な画像が得られます。

グリッド比

グリッド比は、鉛ストリップの高さ(h)をストリップ間の距離(D)で割った数値で表されます。たとえば、鉛ストリップの高さが8 mm、間隔が1 mmであれば比率は8:1です。比率が高いほど散乱放射線(二次放射線)を効果的に除去でき、画像のコントラストが向上します。従来のスクリーン・フィルム撮影では「バッキーファクター」と呼ばれる概念があり、比率が高いほど患者に与える放射線量を増やしても安全と考えられましたが、現代のデジタル撮影では必要最小限の線量で十分です。

グリッド周波数

グリッド周波数は、単位長さ(インチまたはセンチメートル)あたりに配置された鉛ストリップの本数です。低周波グリッドは1インチあたり100〜120本、中周波は120〜150本、高周波は150〜170本以上です。高周波グリッドは、ポータブル撮影装置や多くのデジタルラジオグラフィシステムで主に使用されます。

グリッドパターン

グリッドパターンは、鉛ストリップの配置角度を指します。平行ストリップ、垂直ストリップ、あるいは特定の撮影目的に合わせた斜めパターンなどがあります。放射線技師は患者の検査部位や診断目的に応じて最適なパターンを選び、散乱放射線の影響を最小限に抑えます。

グリッドの種類と役割

散乱除去グリッドは、投影撮影の画像品質を高めるために重要です。薄い鉛ストリップが多数配置されたエプロン(グリッド)により、散乱放射線が画像に混ざるのを防ぎます。近年はデジタルラジオグラフィが主流となり、フィルムの代わりにコンピュータ画面で即座に画像が確認でき、画像処理ソフトでさらなる解析が可能です。これにより、診断までの時間が短縮され、患者への負担も軽減されます。

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