双極性障害のうつエピソードは、日常生活や仕事に大きな支障を与えることがあります。米国国立精神衛生研究所(NIMH)によると、双極性障害患者の多くは、躁状態よりもうつ状態が頻繁に現れると報告されています。
持続的な悲しみ(抑うつ感)
長期間にわたり悲しみや絶望感が続き、喜びや楽しさを感じられなくなる状態です。重度になると死や自殺に関する考えが浮かぶこともあります。
不安感
常に緊張や不安、心配がつきまとい、心拍数の上昇、発汗、筋肉の緊張、睡眠障害、疲労感、息切れなどの身体症状が現れます。感情的には落ち着きがなく、驚きや恐怖を感じやすくなります。
エネルギー低下
思考や動作が遅くなり、やる気が出ない感覚が続きます。NIMHはこれを「思考・動作の遅延」と表現しており、日常のタスクすらこなすのが困難になることがあります。
快楽の喪失(興味・喜びの減退)
以前は楽しめていた活動でも、喜びや満足感を得られなくなります。この状態が続く場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
アルコール・薬物乱用
双極性障害患者の中で、アルコールや違法薬物の使用が高頻度に見られます。物質使用は一時的に気分を和らげるように思えても、効果が切れた後にうつ症状が悪化します。コカインや覚醒剤は躁状態を、アルコールや鎮静剤はうつ状態を誘発しやすいとされています。
食欲の変化
うつ状態のとき、過食に走って食べ物で慰めを求める人もいれば、逆に食欲がなく何も食べられなくなる人もいます。どちらのパターンも体調管理の上で注意が必要です。
自殺念慮
メイヨークリニックによると、双極性障害のうつエピソードでは自殺リスクが特に高くなります。自殺についての考えが浮かんだら、すぐに信頼できる人や医療機関へ連絡してください。恥ずかしさで話せない場合でも、専門家への相談は必須です。
